今回は、私自身が最近よく使っている、Macの「ショートカット」アプリとApple Intelligence(AI)を組み合わせた、ちょっとした業務効率化の話をご紹介します。
AIというと、大きなシステムを導入したり、何か特別なことをしないと使えない印象があるかもしれませんが、実際にはもっと「小さく」「身近に」使うだけでも、十分に効果があります。
今回、私が作ったのは次の2つのツールです。
1. テキストリスト化ツール:文章からタスクを抽出する
2. テキストからタイトルを作成するツール:適切な件名や見出しを考える
どちらも、Macのクイックアクション(サービスメニュー)から呼び出せるようにしていて、普段の作業の流れをほとんど変えずに使えるのがポイントです。
メールの本文から「やるべきこと」を瞬時にリスト化
仕事をしていると、クライアントからの修正依頼メールや、少し長めの指示文を読んで、
「結局、何をやればいいんだっけ?」
と、一度頭の中で整理し直すことがよくあります。
この“読み解いてタスクに分解する作業”、地味ですが意外と時間を使います。
そこで作ったのが「テキストリスト化」ツールです。
メール本文を選択して実行するだけで、AIが内容を分析して、「やるべきこと」を箇条書きで抜き出してくれます。
結果はそのままクリップボードに入るので、そのまま当社で使っているFileMakerの業務システムに貼り付ければ、既存のタスク管理の仕組みにそのまま乗せて使うことができます。
業務システムは「タスクはテキストで受け取れれば、あとはシステム側で回せる」ように設計していたので、そこにAIの出力をそのまま流し込める形になり、結果的にかなり相性の良い組み合わせになりました。
内部的には、Apple Intelligenceの「テキストからリスト作成」機能を使いながら「改行区切りの作業指示に変換してください」といったプロンプトを加えて、実務で扱いやすい形式に整えています。
“AIに考えさせる”というより、「人間がやっていた整理作業を、そっと肩代わりさせる」感覚に近いツールです。
メールタイトル作成の自動化
もう一つが、文章からタイトルを自動で提案してくれるツールです。
このツールでは、本文を渡すとAIが内容を要約しつつ、それをベースにタイトル案を1つ出力します。
そのまま使えるケースもありますが、正直なところ、タイトルとしては少し弱いことも多いです。
ただ、それでも「なるほど、こういう切り口か」と、あとは人間が少し手を入れれば使えるレベルの素材にはなります。
完全に任せるというより、「最初の一行を考えるためのヒントをもらう」用途に近いです。
動画の中でも触れていますが、たとえば文字数制限を守らない場合に、
「30文字程度」ではなく「30文字以下」
とプロンプトを書き換えるだけで、出力の安定度はかなり変わります。
このあたりは、AIを“道具として調整しながら使う”感覚に近いですね。
オンデバイスAIという安心感
そして、個人的に一番気に入っているのが、これらの処理がすべて「オンデバイス(本体内)」で完結している点です。
インターネットに送信せず、Macの中だけで処理されるので、クライアントの情報や社内資料など、機密性の高いデータでも安心して使えます。
「AIを使う=情報が外に出る」という不安がある方ほど、このオンデバイス型の使い方は、かなり現実的な選択肢だと思います。
こういう小さなツールを、自分の業務フローに1つずつ組み込んでいくと、気づかないうちに、仕事全体の“ めんどくさい”が確実に減っていきます。
- 00:00 はじめに:MacのショートカットアプリとAIを仕事で活用する。
- 00:18 今回作成した2つツール(タイトル作成・テキストリスト化)の概要。
- 00:27 実演:メール本文から「テキストリスト化」でタスクを抽出する。
- 01:14 リスト化のメリットとFileMakerでの再利用方法。
- 02:02 解説:ショートカットの内部構造とApple Intelligenceの設定。
- 03:00 オンデバイスAIを利用するセキュリティ上の利点について。
- 03:56 実演:「テキストからタイトルを作成」ツールの試行。
- 04:34 トラブルシューティング:タイトル作成がうまくいかない原因の調査と調整。
- 06:22 まとめ:オンデバイスAIを実際の仕事で「小さく使う」。
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