FileMakerでボックスエディター的な入力と表示を実現してみた。
FileMakerのテキストフィールドの課題
FileMakerのポータルを利用して、いくつかレコードを登録する場合に
- テキストフィールドの枠よりも入力文字数が多く、見落としがちになる
という問題があります。
文字数に合わせてフォントサイズを調整し、スクロールを回避することも可能ですが、読むのに文字が小さすぎては意味がありません。
こんなことをきっかけに、ボックスエディター的な入力と表示ができないかと考え、試験ファイルを作ってみました。
どのような動作になっているか、実際にご覧ください。
実装した機能
以下のような機能を実装しました。
入力内容をスクロールバーで隠すことなく表示
WebViewerを利用することで、入力した内容をすべて表示できました。
FileMakerではテキストサイズにあわせてボディの伸縮ができないのですが(いつか実装して欲しい機能です)この表示をWebViewerで実現しています。
画像はビューア内に表示
オブジェクトファイルについても、画像データであればWebViewer内に表示するようにしました。
画像をクリックして、拡大表示についても実装できるかと思います。(FileMakerのカードビューで対応予定)
画像以外のファイル(doc、mov、pdfなど)はダウンロードして表示
画像以外のファイルについては、一律して
- 「ダウンロードしたファイルを開く」
という形で実装しました。
開いたファイルはそのまま編集可能ですが、保存をしてもその内容は、FileMakerには反映されません。
このあたりについては「変更を反映する」ボタンをつくってダウンロードしたファイルを再取得する、というのもできなくはないのですが、あまり実用的ではないかな、とも思っています。
現状ではダウンロード先はテンポラリフォルダなので、FileMakerを終了するとファイルはすべて削除されます。
ボックスの順番は入れ替え可能
ボックスエディタの醍醐味の一つは並びかえです。 こちらについても実装しています。
ポータルの並び順がそのままWebViewerに反映されるので、大したことはしていません。
テキストの装飾もそのまま実装OK
あまり使う機会がないかもしれませんが、テキストフィールドは色をつけたり装飾することが可能です。
このような表示もそのままWebViewerに実装しました。
UTF-8ですので、絵文字などもそのまま利用することができます。
ブロックへの返信機能
当社ですと、作業内容を分割して1エントリーずつ記載することが多いのですが、その項目に対して「OK」のような簡易テキストをはじめ「ここがおかしかった、こう対処した」などの情報を返信したい場合があります。
こちらについて「返信」ボタンを作成し、返信がある場合にはあわせて表示できるようにしました。
返信自体にもファイルの添付をすることができます。
まずはドラフト(下書き)バージョンを作成
入力レイアウトなどは、現状では整えずに、まずは機能優先で作っています。
レイアウトについては、実際にシステムに実装する際に、整えていければと思います。
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