FileMakerで気の利いた「ちょっとお待ちください」を実装する
まずは動画をご覧ください。
なぜ実装したのか
「内容をコピー」の動作なのですが、以下のような内容になります。
- 別ウィンドウにコピー用のウェブビューアを立ち上げ
- 1秒まつ(念のため)
- MBSプラグインでウェブビューアの内容をクリップボードにコピー
- 1秒待つ(念のため)
- 開いたウインドウを閉じる
作業が完了するまでに時間がかかります。
クリップボードにコピーをする関係上、正しい動作に近づけるには
「途中で別のアプリに移行して欲しくない」
のです。
そのためにしっかりと一度待っていただけるように。
ちょっとした待受表示を実装しました。
ダイアログウインドウではダメなのか
このような仕様を思いつく時に最初に思いつくのは、ダイアログウインドウです。しかし、ダイアログウインドウは
- 一定時間で閉じる
ということができません。
それ以外にダイアログ的な表示方法がないため、自作で実装する、という選択肢となります。
カスタムダイアログの実装方法
今回は
- カードウインドウ
- スライドコントロール
を併用しました。
待受用のレイアウトを作る
適当な大きさで待受用のレイアウトを作成します。そこにスライドコントロールを設置。
ドットなど不要な表示は外しておきましょう。
- 作業中
- 作業完了をお知らせ
の2枚のパネルを作り、それぞれのパネルに名前をつけておきます。
こうすることでスクリプトから操作できます。
スクリプトでダイアログを表示する
表はシンプルで作ったレイアウトを
- カードウインドウで表示
するだけです。終了したら閉じるのですが、大事なのは
- 閉じる前に数秒、スクリプトを停止する
こと。
作業中は作業時間分ダイアログが表示されていますが、終了は一瞬です。
終了のダイアログが一瞬で閉じてしまっては何も見えません。
- きちんと一度止めて、終了を目視できるようにする
ことでダイアログとして成立させることができます。
ダイアログをつくってみて
操作までユーザがきちんと待てるようになりました。
そうでなくても、コピーのような作業は
- いつ終わったのかな?
と大変終わりがわかりにくい作業です。
こうした時にはカスタムダイアログで作業完了を通知することは、
- 使う側にも安心感を与え
- かつミスを少なくする
効果があるかと思います。
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