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自作英単語アプリへのセマンティック検索実装と学習サポート機能の拡充(FileMaker)


従来の単語アプリでは不足していた要素とFileMakerでの自作

MikanやDuolingoなどの既存アプリは、元々テキストが決まっており、自分が覚えたい単語を自由に追加できないという課題がありました。

私自身が使ってきた中では、そうしたカスタマイズ可能なアプリがなかったため、FileMakerというデータベースソフトを用いて、個人の英語学習用、英単語学習Appを自作しました。

登録は、外国語と日本語の組み合わせを一行ずつ入力するだけで完了します。

大量の問題群を整理するセマンティック検索のメリット

現在、アプリには約2500問が蓄積されています。問題数が増加したことで、従来の検索(例:「スポーツ」が入っているか)では、その言葉が入っているもの(イコール検索)しか出てこないという状況でした。

そんな中、全く別の方が作られたA単語学習用のFileMakerアプリでセマンティック検索が実現されているのを見て、その素晴らしさに感動し、自身のアプリにも導入しました。

このセマンティック検索を実装した結果、「旅で使う英語」や「職場で使う英語」といったシチュエーションごとの学習という、従来の検索では対応が難しかった要望が、実現しました。

学習効果を高めるフィルタリングと柔軟な検索対応

セマンティック検索では、絞りキーワードと類似度(例:30%)を設定することで、関連性の高い問題群を柔軟に抽出できます。

類似度を絞り込みすぎるとイコール検索と同じになってしまうため、適切な設定が必要です。

例えば、キーワードに「」と入力すると、vacation(バケーション)、Lanthan(ランタン)、observe(観察)など、関連性の高い単語がランダムに抽出されます。

この絞り込みは、ランダムだった単語テストに「まとまり」や「色味」を持たせる効果があり、学習体験を大きく向上させます。

また、テスト対象を「全て」にしてカテゴリー絞り込みを行うことで、「習得済みを除外」といったフィルタリングでは失われがちな、古い単語を混ぜ込みながら特定のテーマで学習する機会を得られます。

さらに、ベクトルデータ取得の際に日本語訳と外国語(英語)の両方を対象としているため、日本語(例:「フード」)で検索しても、英語(例:「Speak Fluency」)で検索しても、関連性の高い単語を呼び出すことが可能です。

FileMakerだからこそ実現できた総合的な学習サポート機能

  • AI連携と履歴管理: インターフェイス内で直接ChatGPTに質問でき、そのチャット履歴(トーク履歴)を確認できます。

  • 多言語・ミックステスト対応: 英語だけでなく、様々な外国語の単語帳として利用できます。さらに、「テスト言語ミックス」機能により、韓国語と英語など複数の言語の問題をミックスしてテストすることが可能です。

  • 読み上げ機能: 登録された単語を読み上げさせることができます。

セマンティック検索の実装に加え、FileMakerという環境を利用することで、学習を強力にサポートする独自の機能も実現しています。

FileMakerならばこそ、セマンティック検索やAI連携、多言語対応といった高度な機能を統合することが可能です。

ユーザーはアプリを切り替えることなく、一つのツールで集中的かつ柔軟な外国語学習を行うことができる、という大きなメリットがあります。

動画による解説



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