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【Claris FileMaker 初心者でも安心】シングルライセンス・Claris FileMaker Server・Claris FileMaker Cloudの違いとサブスクリプション・永続ライセンスの考え方

2025年7月14日執筆時点での内容となります

はじめに:ライセンス、迷っていませんか?

Claris FileMakerを導入しようとしたとき、「何から考えればいいのか分からない」と感じることがあるかもしれません。 シングルライセンス、Claris FileMaker Server、Claris FileMaker Cloudの違い永続ライセンスとサブスクリプション。利用人数や運用体制によって、最適な構成は大きく変わります。

「いきなり料金を見てもピンとこない」──そんな声に応えるために。

本資料では、まず利用形態の違いとライセンスの種類を分かりやすく整理し、導入パターンをご紹介していきます。

Claris FileMaker の利用=「ライセンスと利用形態の掛け合わせ」で選ぶ

Claris FileMakerの導入では、利用形態(シングルライセンス / Claris FileMaker Server / Claris FileMaker Cloud)とライセンス形態(サブスクリプション/ 永続 )を組み合わせて選ぶ必要があります

たとえば、Claris FileMaker Pro シングルライセンスの単体利用であれば永続ライセンスとなりますが、Claris FileMaker Cloud を選ぶ場合はサブスクリプションが前提となります。 また、Claris FileMaker Server を導入する場合は自社サーバーの準備と運用費用も必要になります。

組み合わせ例(最低構成の一例)

📌「Claris FileMaker Pro  × サブスクリプション」「Claris FileMaker Cloud × 永続ライセンス」のような組み合わせは提供されていません



利用形態 ライセンス形態 備考
Claris FileMaker Pro
シングルライセンス
永続 単体利用に最適。低コストで導入可能
Claris FileMaker Server
永続 サーバー費用別途。自社サーバなどの構築が必要
Claris FileMaker Server
サブスクリプション サーバー費用別途。自社サーバなどの構築が必要
Claris FileMaker Cloud
サブスクリプション 永続は不可。サブスクのみ提供。管理不要で導入しやすい

どんな利用形態でも、構築したシステムデータの取得・保全は可能

どちらの契約でも、契約終了までにFileMaker書類をダウンロードしておくことで、構築したシステムデータの取得・保全は可能です。
契約終了と共に、今まで積み重ねたシステム資産(システム設計・デザイン・データ)が消えてしまうことはありません。

利用形態の違い(シングルライセンス / Claris FileMaker Server / Claris FileMaker Cloud)

Claris FileMaker Pro シングルライセンス:まず1人で始めるならこれ

自分のパソコン1台だけで利用する構成です。ソフトをインストールすれば、すぐにClaris FileMaker アプリを作って使えます。

⭕️できること

  • データベースアプリの作成・編集・利用
  • 印刷やPDF出力

❌できないこと

  • 他の人と同時に使う(複数人での同時編集や共有は不可)
  • Web公開、API連携、iPadからのアクセス
  • 外出先からのアクセスや自動バックアップ

📌 1人で始めたい、まずは試したい方におすすめ ただし、あとで複数人で使うにはServerやCloudへの拡張が必要です。

※安全な運用のため、ファイルの移動やコピーによる共有は推奨されていません

Claris FileMaker Server:社内でしっかり運用したい企業向け

自社内に設置したサーバー(またはVPS)を使って、複数人で同時に使える構成です。 運用は社内で完結し、カスタマイズ性・拡張性が高いのが特徴です。

⭕️できること

  • 複数人で同時に同じファイルを操作
  • 自動バックアップ
  • Claris FileMaker Go からアクセス
  • カスタムプラグインのインストールが可能、高度で詳細な定期処理の実行

❌できないこと

  • 初期構築・メンテナンスを完全に「手放す」こと(自社またはパートナーが必要
  • クラウドのようにインフラを完全に任せる運用
  • 契約だけで「すぐ使える」わけではない(環境構築が必要

📌 セキュリティ要件が厳しい企業や、独自システム連携をしたい中規模以上の現場におすすめです。

Claris FileMaker Cloud:管理は最小限で、常に最新環境を使いたい方向け

Claris社が提供するクラウド環境に、Claris FileMaker Server がセットで用意されている構成です。 自分でサーバーを準備する必要がなく、すぐに使い始められます

⭕️できること

  • 複数人で同時に利用(最大99人まで。100 ユーザ以上は法人営業窓口まで問い合わせ)
  • 自動バックアップ・障害対応はClarisが対応
  • Claris FileMaker Go からアクセス
  • 社内・社外の場所を問わず利用可能

❌できないこと

  • Claris FileMaker Server のような細かいカスタマイズ、スケジュール実行
  • オンプレのように「特定バージョンを固定して使い続ける」こと

📌 ITリソースを社内に持たない企業や、スピード導入したい現場に最適

利用形態ごとの「できること/できないこと」比較表



機能・特徴 Claris FileMaker 
シングルライセンス
Claris FileMaker Server
Claris FileMaker Cloud
アプリの作成・編集
複数人での同時利用(共有)
iPad / iPhoneからのアクセス
Webブラウザでの利用(WebDirect)
自動バックアップ ✅(Clarisが自動実施)
サーバー管理の必要性 —(不要・非対応) ✅(自社で管理が必要) ⭕️(Clarisが管理)
高度で詳細な定期処理
自社ネットワーク内だけで完結
ファイル共有による運用 ❌(非推奨)

補足ルール

  • ✅:利用可能・標準対応
  • ❌:利用不可・非対応
  • ⭕️:不要・自動管理など、ユーザーの手間がかからないことを示す
  • △:一部制限あり、または注意が必要
  • —:その機能の概念が存在しない(「サーバー管理」など)

Claris FileMaker Server / Claris FileMaker Cloud = Claris FileMaker Proとサーバーソフトウェアの組み合わせで利用

Claris FileMaker Server や Claris FileMaker Cloud を利用する場合は、Claris FileMaker Pro(クライアント)とサーバーソフトウェアの組み合わせで構成されます

つまり、ユーザーは自分のPCにClaris FileMaker Proをインストールし、サーバソフトウェアのインストールされたサーバーに接続して使います。

ライセンスは、最低5ライセンスからの契約が基本となっており、Claris FileMaker Pro のクライアントライセンスも含まれています。

そのため、Claris FileMaker Server、Claris FileMaker Cloud 共に「クライアント・サーバーの両方を一括で導入できるパッケージ」として利用可能です。

サーバーソフトウェアの利用について

  • Claris FileMaker Server
    • 社内サーバーやVPSにインストールして使います。
    • ライセンスには、Claris FileMaker Server ソフトウェアの使用権が含まれており、別途購入の必要はありません。
  • Claris FileMaker Cloud
    • Claris社が提供するクラウド環境に、Claris FileMaker Server の基本機能がセットされています。
    • こちらは、インフラの準備や管理が不要で、サーバーソフトウェア利用権も含まれた形で提供されています。

ライセンス形態の違い(永続ライセンス / サブスクリプション)

FileMakerは、購入方法にも2つのスタイルがあります。

サブスクリプション

  • 年間契約で常に最新版を利用可能
  • Claris FileMaker Cloud は基本的にサブスクリプションのみ
  • 契約終了後は利用不可(ライセンス認証が切れる)

📌 常に最新機能を使いたい場合や、初期費用を抑えて導入したい企業におすすめ

永続ライセンス

  • 一度購入すれば、そのバージョンを使い続けられる
  • サポート期間が終了しても、自己責任で利用継続は可能
  • アップグレードしたい場合は、別途購入または保守契約が必要
  • 初年度の導入費用がサブスクリプションに比べてかなり高額

📌 サーバー不要で単体利用する場合や、数年ごとの更新で済ませたい企業に適しています


結論:導入形態に迷ったら、まずはお気軽にご相談ください

Claris FileMaker は、自社の業務やIT環境に合わせて柔軟に構成を選べるのが大きな特徴です。 「まずはシングルライセンスで1人からスタートし、後から Claris FileMaker Server や Claris FileMaker Cloud へと拡張する」ことも可能ですので、初めからすべてを決め切る必要はありません。

株式会社データファームでは、Claris Partner Reseller(クラリスパートナーリセラー)リセラーとしての知見を活かし、目的・業種・運用体制に応じた最適なライセンス構成をご提案しています。 導入形態やライセンスで迷っている段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

次回エントリーにて、料金システムの仕組みについて見ていきます。ライセンス形態によって費用の構造が大きく異なるため、理解のポイントを整理しながら見ていきましょう。

出典


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